オカルト大学スピリチュアル学部

思考実験、オカルト、音楽、筋肉、そしてアイドル。

【ギリシア神話】ゼウスと対をなす最強神「ポセイドン」の武勇伝が豪快すぎる

前回、ギリシア神話において最強の神である「ゼウス」を紹介しました。アホみたいに女好きでその浮気の手法もぶっ飛んだエピソードがたくさんありましたね。

 

ギリシア神話においてそのゼウスと対をなすのが「ポセイドン」です。ポセイドンは「海と地震の神」といわれ、海だけでなくすべての大陸を支配していたともいわれています。

 

そんなポセイドンですが、他の神々とは桁違いの強さや凶暴さを表す逸話や武勇伝があって非常に面白い神です。今回はそのポセイドンについて紹介していきます。

 

f:id:msssmsss0128:20190521215420j:plain

 

「海のゼウス」と呼ばれるほどの実力

ポセイドンはその強い影響力と実力から、「ゼウス・エナリオス」ともいわれています。彼は「トリアイナ」と呼ばれる三叉の槍を武器にしています。この槍は津波地震などの自然災害を操ることができ、どんなものでも破壊することができます。

 

ポセイドンはその武器の強大な力を以て大地や海を支配したのです。

 

また、彼は珊瑚や宝石で彩られた海の中の宮殿に住んでおり、金色のたてがみを持つ馬「ヒッポカムポス」の馬車で移動をするなど、その生活には華美で豪快な性格もうかがえます。

 

その性格は豪快で凶暴

ポセイドンは、とても感情的で凶暴な性格で知られています。荒れ狂う海のように荒々しく、感情のままに人間を罰することもあり「暴君」と呼ばれることにも納得できます。同時に豪快な彼は、その人間だけでなく、その町や国ごと処罰し、人々に恐れられました。

 

ただ、そんなポセイドンもギリシア神話において最強にして最高、そして実の兄弟でもあるゼウスには逆らえなかったようです。ゼウスの強大すぎる力の前にはポセイドンも太刀打ちできなかったようですね。

 (ゼウスに関しては↓で詳しく紹介しています)

www.nu-metal-ojisan.xyz

 

ポセイドンとゼウスは互いのその強大な力と凶暴な性格から、たびたび口論を起こしますが、多くの場合はポセイドンがゼウスの要求を受け入れざるを得なかったようです。

 

ポセイドンは妻をどうやって落とした?!

ポセイドンの妻はアムピトリテというとても美しい海の女神でした。彼女がまた海洋に関してかなり強大な力を持つ女神で、海の怪物や怪魚を飼っていることでも有名です。

 

そんな美しいアムピトリテですが、始めのうちはポセイドンに全く興味は持たず、むしろ凶暴なポセイドンを毛嫌いし、宮殿に身を隠すなどしてポセイドンを避けていました。

 

そんなアムピトリテをどうしても落としたいポセイドンはイルカたちにアムピトリテの捜索を命じ、見事発見したイルカにポセイドンと会うように説得をさせました。その結果、アムピトリテとの結婚が見事に実ったのです。

 

また、一説ではイルカはポセイドンが創造し、アムピトリテへのプレゼントにすることで中を深めたともいわれています。いずれにせよ、ポセイドンはアムピトリテにベタ惚れだったようですね。

 

ポセイドンの女性問題

惚れた女を見事にゲットしたポセイドンでしたが、なんとポセイドンも兄のゼウス同様妻がいながら愛人を何人もつくるどうしようもない女好きでありました。神ともあろうものが、これはどうなんでしょうか…血は争えないのね…

 

そして、その愛人の中で最も有名なのが「メドゥーサ」です。メドゥーサといえば、ギリシア神話では蛇の髪を持ち、目の合った者を石に変えてしまうという怪物として有名です。

 

そもそもメドゥーサは元々神の長い美女でした。ポセイドンはそんな美しいメドゥーサに恋をしたポセイドンは、妻アムピトリテの目を盗んでメドゥーサと密会を重ね、処女神の「アテナ」の宮殿で関係を持ちます。

 

それにアテナは激怒したのですが、ポセイドンが自身より高位の神だっため処罰することができず、罰の対象はメドゥーサに。その結果、メドゥーサの長い髪は蛇に、そして目を見たものは石になってしまう呪いをかけられてしまいます。

 

その後メドゥーサは怪物として英雄「ペルセウス」と対峙しますが、首を切られ殺されてしまします。

このように、ポセイドンの愛人はほかにも凄惨な最期を迎えることが多いのです。

 

ポセイドンの豪快武勇伝

ポセイドンは普段は海を支配しているのですが、その武勇伝はもっぱら海ではなく戦場で、先ほどの「アテナ」や軍神「アレス」などとの戦闘で真価を発揮します。

 

ポセイドンは巨人族「ギガース」との戦いで、英雄「ヘラクレス」とともに戦果を挙げます。ポセイドンはこの戦いで火山や島々を投げ飛ばし、数多の神々の攻撃をはねのけてきたギガースを戦闘不能にまで追い詰めます。

その中でもギガースの中で力のある「ポリュボーデス」に島の山を投げつけ封印したのが一番の戦果といわれています。

 

女にだらしなくゼウスとともにどうしようもない神のように思えますが、こういった戦場でのとんでもないスケールの逸話を聞くとやはり偉大な神であることがわかりますね。

 

海神ポセイドンまとめ

ギリシア神話においてゼウスとともに最強の神として知られるポセイドンですが、戦争大好きで豪快で女好き、まさに良くも悪くも男らしい神だと思います。

そしてそれは、この神話を考えた古代の人々が津波地震などの自然災害をとても凶暴で恐ろしいものと考えていたということでもあります。

 

一方で、ゼウスと同様女好きで愛人を次々不幸にした「ダメ男」っぷりも見ていて面白いものもあります。

次回はどの神を紹介しようかな~~。

是非楽しみにお待ちください。