オカルト大学スピリチュアル学部

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きさらぎ駅とは?きさらぎ駅にいった人の体験談と考察

「きさらぎ駅」とは主に2chTwitterで話題になった架空の駅の名前で、ネットでは実際に「きさらぎ駅」に行ったという体験談が多数存在します。きさらぎ駅に実際に行った人の体験談を1人目から2人目、3人目以降も見て、どんな場所なのかを考察します。

 

 

きさらぎ駅とは?

きさらぎ駅とは、ネットを中心に広まった都市伝説に登場する駅です。異世界に通じているという噂もありますが、その中にはリアルで不気味な体験談もありネットではかなり話題となりました。

2chの書き込みから都市伝説となった異世界へ通ずる駅

この都市伝説は、2chのオカルト板スレッドにて「はすみ」という女性が書き込んだ話が発端となりました。しかし、その駅名はどこにも実在しないことからきさらぎ駅は異世界に通じる駅だという説が広まります。

2004年1月8日に書き込みが行われた

2chに書き込みが行われたのは2004年の1月8日の23時過ぎごろ。乗っていた電車がなかなか止まる気配がないことを不審に思った「はすみ」が状況を2chに書き込んだことからこの話は生まれました。

はすみ「気のせいかもしれませんがよろしいですか?」

「いつも通勤に使っている電車なのですが先程から20分くらい駅に停まりません。いつもは長くても8分で停車するのですが」

(引用:2ch

その後電車がやっと停車したため、「はすみ」はその駅で降りたところ、その駅名が「きさらぎ駅」だったということです。きさらぎ駅は無人駅で、いつの間にか「はすみ」以外の人はいなくなっていました。

 

やっと停車した電車を降りると、そこは草原や山に囲まれており民家すら見当たりません。幸い携帯電話は使えるようだったので、両親に迎えに来てくれるよう電話をします。その後は線路沿いを歩いていくことに。

 

しばらく歩くと通りかかった親切な人に車に乗せてもらうことができ、近くのビジネスホテルまで送ってもらえることになります。しかし、この後状況は悪化します。

はすみ「先程よりどんどん山の方に向かってます。とても車を置いて置く場所があるとは思えないのですが。全然話てくれなくなってしまいました」

「もうバッテリーがピンチです。様子が変なので隙を見て逃げようと思っています。先程から訳のわからない独り言を呟きはじめました。いざという時の為に、一応これで最後の書き込みにします」

(引用:2ch

そして1月9日午前3時44分のこの書き込みを最後に、このスレッドに「はすみ」が書き込むことはありませんでした。

これまできさらぎ駅に着いた人たち

「はすみ」以外にもきさらぎ駅に迷い込んでしまった人は何人か存在します。

【1人目】はすみ

「きさらぎ駅」の発端となった女性です。最後の書き込みから7年後「はすみ」を名乗る人物が再び現れ、その後元の世界に戻ったと報告されましたが、それ以降書き込みはなく、信ぴょう性はあまり高くありません。

【2人目】radio_buna

2011年にTwitterで「きさらぎ駅についた」と発言した2人目のこの人物がradio_bunaさんです。自分の状況を駅の外の様子や駅舎の写真とともに実況しました。

 

また、radio_bunaさんは駅からの脱出の方法についても言及しています。煙を出すと良いという通説から、持っていたノートを燃やしたことが脱出のきっかけになり、その後も脱出方法として定着していきます。

 

しかし、radio_bunaさんが投稿していた写真は鉄道マニアによって後に検証されました。結果、JR紀伊本線の三瀬谷駅だということを指摘されるなど、信ぴょう性は高くありません。

【3人目】闢藍

3人目の「闢藍」さんは、Twitterにて「乗る電車を間違えた」と発言し、終点まで来てみるとそこは「きさらぎ駅」でした。駅名のアナウンスこそあったものの、そこが「きさらぎ駅」だったのかはわかりません。

 

知人に電話をかけ続けることで眠気をしのぎますが、耐えられず眠ってしまいます。その後知人からの電話で起きるとそこは小田原駅だったといいます。そのため、電話をかけてもらうことが脱出方法という説もあります。

 

この話は状況の説明など詳細でリアリティがあり、デマの可能性は低いともいわれています。電車内で眠ってしまった後元の世界に戻りますが、3年後に「神様のお嫁様になる」という発言を残して以来消息は不明です。

【4人目】のんた

2014年、4人目の「のんた」さんは、電車に乗りますがいつのまにか迷子になり、「きさらぎ駅」に迷い込んでしまいます。「のんた」さんは無事に元の世界に戻りますが、その時の様子をこう語っています。

「電車の中で上から泥のような気持ちの悪い大きなものが落ちてきたので、逃げるように外に出た。その瞬間手すりを持っていたから良かったのかな?」

(引用:2ch

また、その際数珠を持っていたことも戻ってこれた理由と考えられましたが、真相ははっきりしていません。

その後も5人目、6人目と度々迷い込む人たちが現れている

その後も5人目、6人目ときさらぎ駅に迷い込む人は後を絶えず、体験談がネット上に投稿されます。

【5人目】みずは

「みずは」さんという5人目の女性は東京の十条駅から池袋駅までの乗車中に「きさらぎ駅」に迷い込みます。他には車掌とその息子しかおらず、電車は都会とは全く逆の自然豊かな場所を走り始めます。

 

「みずは」さんが他の人と違うのは、車掌さんも親切で白い綺麗な砂浜や朝焼けの綺麗な空を見て旅を楽しんでいた点です。しばらくすると「みずは」さんは十条駅に戻っており、無事に元の世界に戻ることができました。

【6人目】ななもり

2015年、「ななもり」さんは焼津海上花火大会の帰りに電車で眠ってしまい、気づくと知らない無人駅に着いていました。やっと見つけた小さな看板には「きさらぎ駅」と書いており、その様子を実況し始めます。

 

しかし、このときネットでは少なくとも10人が同時に「きさらぎ駅」に迷い込んでおり、ネットでは以前とは違い「帰宅ラッシュ」と揶揄され本当の話だととらえる人はほとんどいませんでした。

 

後にななもりさんはこの投稿は「ネタ」だったとカミングアウトし、いわゆる「釣り」だったことが判明します。よって、その他の人もななもりさんに便乗しただけの可能性が高いです。

きさらぎ駅はパラレルワールド

きさらぎ駅はどんな場所なのかが体験談によってわかりましたが、現実世界のものなのでしょうか。現実世界のものでないがこの話が嘘ではないと考えると、ある一つの仮説にたどり着きました。

パラレルワールドとは?

きさらぎ駅に迷い込んだ人々の体験談を見ていきましたが、実際にきさらぎ駅は存在するのでしょうか。きさらぎ駅が「パラレルワールド」の話だという仮説を立てて考えてみます。

 

パラレルワールド」とは、いま私たちがいる世界から別の世界のことをいいます。パラレルワールドは、実際に不思議な体験をした人が世界的にもたくさんいるため、科学的にも存在する可能性はゼロではありません。

パラレルワールドの体験談

車を運転していた男性がカーブを曲がった瞬間全く違う場所にワープをしたという話や、朝起きると部屋も職場も全く違うものに変わっていた女性など、世界中にその不思議体験が報告されています。

 

その際、魔界や次元の違う世界など、「全くの別世界」というよりは元の世界と少しだけ違う世界だということが共通点です。パラレルワールドは、現実世界と比べ少し違和感のある世界といった方が良いかもしれません。

きさらぎ駅もパラレルワールドの一種?

このきさらぎ駅も、そのパラレルワールドの一種だと考えられます。異世界にいった人々が口をそろえて「気づくと違う世界にいた」というように突如として現れる点が、このきさらぎ駅とも酷似しているためです。

 

パラレルワールドに迷い込む原因は、「時空のゆがみ」が主に挙げられます。しかし、乗車時間や場所、その時の心情などの何かしらの条件がそろってしまったために異世界のきさらぎ駅に飛ばされたのかもしれませんね。

きさらぎ駅に迷い込んでしまう可能性は?

この世界とは別の異世界に入ってしまう都市伝説はきさらぎ駅のほかにもいくつもあります。この都市伝説が本当であると証明することは難しいですが、逆に嘘であると証明することも難しいです。

 

今現在新しい有力な体験談はあまりないですが、あなたがきさらぎ駅に迷い込む可能性も無いとはいえません。もしかすると、次の体験談をネットに話すのはあなたかもしれませんね。