個性派楽器紹介!「リュート」とは?
皆さん、
「楽器をしてみたい!」
と思ったこと、1度はあるんじゃないですか?
僕もそう思い、大学で軽音サークルに入りました。
僕は、そこでドラムをしましたが、ドラムやギターなんてみんな知ってますし、今更どんな楽器かなんて知りたいと思いませんよね。
(調べてみると奥が深くて面白いですけどね)
今回は、
「何か面白いマイナーな楽器ないかな?」
と思い、調べてきました!
第1回目は、「リュート」についてです!
気が向いたらシリーズ化します!笑
リュートとは?
リュートとは、主に16~17世紀、ヨーロッパの多くの国で愛された楽器です。
かのエリザベス女王やルイ13世もリュートを嗜み、「楽器の王」と呼ばれるほどの人気を博しました。
今回はそんなリュートを、楽器の特徴や歴史について紹介していきます。
リュートの歴史
リュートの起源は、中世のアラビアで愛用されていた『アル・ウード』という楽器です。
当時のヨーロッパに、このアル・ウードが持ち込まれ、独自の進化を遂げて現在のリュートになったといわれています。
リュートの全盛期は16~17世紀で、ヨーロッパでは『楽器の王』とも呼ばれるほどでした。
有名人にもリュートを愛した人は多く、
なども熱心にリュートを習っていたといわれています。
リュートの仕組み
リュートは、ギターと同様にネックを持ち、弦をはじくことで音を出す弦楽器です。
ギターと同じくフレットがあり、ボディにはサウンドホールも存在します。
それでは
「ギターとほぼ同じじゃん!」
と思われるかもしれませんが、それは違います!
以下では、その違いを簡単に解説していきます。
違いその1 弦が違う!
リュートには、ナイロン弦が使われています。
これはアコースティックギターの中でも、クラシックギターと同じですね。
フォークギターと呼ばれるギターには金属弦を使用するので、この点がまず違います。
一般的に、
ナイロン弦⇒温かく優しい音
金属弦⇒きらきらした華やかな音
がします。
ちなみにリュートが盛んに使用された16~17世紀は、羊の腸などを使ったガット弦が張られていたようです。
また、弦の本数にも違いがあります。
リュートは、『6コース』と『14コース』にわかれています。
『コース』とは弦を通すペグの数のことです。
『6コース』には11本の弦、『14コース』には26本の弦が張ってあります。
リュートには1コースにつき2本の弦が巻かれているという特徴があるのです。
これを『複弦』といい、アコースティックギターの中にもこの複弦のギターがあります。
6コースではそのうち第1コースのみ単弦となっており、合計11本の弦があるということです。
違いその2 ボディ
リュートとギターでは、ボディの形もかなり違います。
リュートの形は
「洋梨を半分に割ったよう」
だとよく言われます。
ギターは背面が平らなことが多いですが、リュートは背面が丸く湾曲しているのが特徴です。
また、リュートにはギターと同様
『サウンドホール』
と呼ばれる穴があります。
これはギターのように丸い穴が開いているわけではありません。
リュートにはしばしば、
『ローズ』『ロゼッタ』
と呼ばれる幾何学的な模様の穴が開けられているのです。
また、ネックはギターと違い先端が後方に折れ曲がっており、特徴的な見た目をしています。
違いその3 音と奏法
リュートとギターでは、使用される弦やボディの形が違うため、音も違ってきます。
リュートはナイロン弦であるため、基本的に温かく優しい音がします。
複弦の影響もあり、倍音も豊かです。
また、ナイロン弦を指弾きで優しく弾くため、音量もギターに比べると小さいです。
リュートが使用される古代音楽や民族音楽に合う優しい雰囲気の音を出すことが出来るのです。
それでは、リュートとギターでは演奏法に違いはあるのでしょうか。
結論から言うと、リュートとギターでは奏法やチューニングの仕方は似ています。
どちらも、左手の指で弦を押さえ、右手で弦をはじいて音を出します。
ただ、リュートはギターよりも弦を張るテンションが緩いです。
そのため、弦をはじくというよりは弦を優しくなでるように演奏します。
リュートはギターと同様にソロでも伴奏でも使用されますが、ギターのように、ピック弾きでジャカジャカ演奏することはありません。
まとめ
以上、個性的な楽器として『リュート』を紹介しました。
ストレスの多い現代社会で、その繊細で暖かな音を求めて今密かに注目されているのだとか…??
また、古典音楽や民族音楽とも相性が良く、コンサートを開くほどの演奏家もいるそうです。
日本でも生産され、購入できるみたいなので、興味がある人はぜひ手に取ってみてみてはいかがでしょうか。
(その辺の楽器屋さんにはなかなかないでしょうが…笑)
では、今日はこの辺で!